伊藤野枝の短編小説。
【書き出し】 ああ! 漸く、ほんとにやうやく、今日もまた今のびのびと体を投げ出すことの出来る時が来ました。けれど、もう十一時半なんです。此の辺では真夜中なんです。そして、今日の裁判所での半日は、それでなくても疲れ切つてゐる私を、もうすつかりへとへとに疲らして仕舞ひました。
1. 一
2. 二
3. 三
4. 四
5. 五
(良い)
(普通)
(悪い)