日本におけるSFの始祖となった小説家。本名は佐野昌一。徳島市の医家に生まれ、早稲田大学理工科で電気工学を専攻。逓信省電気試験所に勤務するかたわら、1928(昭和3)年、「新青年」に『電気風呂の怪死事件』と名付けた探偵小説を発表して小説家としてデビュー。以降、探偵小説、科学小説、加えて少年小説にも数多くの作品を残した。太平洋戦争中、軍事科学小説を量産し、海軍報道班員として従軍した海野は、敗戦に大きな衝撃を受ける。敗戦翌年の1946(昭和21)年2月、盟友小栗虫太郎の死が追い打ちをかけ、海野は戦後を失意の内に過ごす。筆名の読みは、「うんのじゅうざ」、「うんのじゅうぞう」の二通りが流布している。丘丘十郎(おか・きゅうじゅうろう)名でも作品を残し、本名では電気関係の解説書を執筆している。(引用:青空文庫)
青空文庫
海野十三の短編小説。 【書き出し】 医学生吹矢隆二は、その日も朝から、腸《はらわた》のことばかり...
青空文庫
海野十三の短編小説。 【書き出し】 「これでいい。もう今日から、わが家の門を堂々とくぐれるんだ」...
青空文庫
海野十三の烏啼天駆シリーズ・2 【書き出し】 黒眼鏡に、ひどい猫背の男が、虎猫色《とらねこいろ》...
青空文庫
海野十三の烏啼天駆シリーズ・3 【書き出し】 烏啼天駆《うていてんく》といえば、近頃有名になった...